vol.1 インディアンの時代
vol.2 植民地時代
vol.3 イギリスからの独立
vol.4 アメリカ合衆国のはじまり
vol.5 西部開拓の時代
vol.6 北部と南部
vol.7 南北戦争
vol.8 合衆国再統一
vol.9 産業革命
vol.10 新移民たち
vol.11 第一次世界大戦
vol.12 繁栄と不況の時代
vol.13 ニューディール政策

 

vol.2 植民地時代


1500〜1700年代にかけ、スペイン、フランス、イギリス等ヨーロッパの国々から多くの人が北アメリカにやってきました。この頃の開拓者たちは金・銀を探し求め、その他の人々は次々に植民地を形成していきました。

 スペインの植民地
Christopher Colombus(1451-1506) 脚注*1がアメリカ大陸にやってきたのは1492年10月12日でした。多くのスペイン人探検家達が彼の後を追い、金・銀を探し求めました。1500〜1600年代にかけて彼らはアメリカ南部の地方とメキシコ北部を旅し、この地を"New Spain"と呼び、多くの人々がここに住み始めました。カトリック教の使節団を形成し、重要な機能を果たす都市を建設していきました。これらの都市の一つが、現在のフロリダのSt.Augustineです。


Christopher Colombus
(1451-1506)
アメリカ合衆国の首都であるワシントンD.C.の正式名称は、 "Washington, District of Colombia"「ワシントン、コロンビア特別区」。初代大統領George Washingtonとアメリカ大陸発見者Christpher Colombusの2人の名前が含まれている。
 フランスの植民地
フランスの人々は1500年代に入ってから北アメリカに移住し始めました。彼らはアメリカだけでなくカナダへも移住し、MontrealやQuebecなどの重要な都市を次々に形成していきました。Quebecは北アメリカにおける最初のフランス植民地で、St.Lawrence Riverに位置する重要な貿易センターの役目を果たしていました。フランス人たちは川や湖をうまく利用して毛皮製品の貿易を行い、この毛皮を手に入れるためにわな猟を業としていたのです。彼らは更にミシシッピ川を下り、ここに新しい定住地を作りました。これが現在のMissouri州St.Louis、Mississippi州Natches、Louisiana州New Orleansなどです。
 イギリスの植民地
最初のイギリス人がアメリカにやってきたのは1607年のことで、VirginiaのJamestownに定住し始めました。イギリス人たちは先住民族(インディアン)と共存し、取引することを学びました。1619年には植民地に代表者を置くことを認め、これらの代表者はHouse of Burgesses(下院)と呼ばれ、人々は新しい法律を制定しました。この年、最初の黒人が北アメリカに上陸しました。脚注*2 1620年にはイギリス国教会を離れた分離派たち(Pilgrim Fathers)がMayflower号に乗ってアメリカに到着し、MassachusettsのPlymouthに新しい定住地を作り上げていきました。彼らは英国国教会の信仰や教えに反発し、宗教の自由を求めて新天地にやってきたのです。リーダーたちは独自の政府を持ち、新天地に関する法律などを定めたMaflower Compactを作成しました。一方、イギリス国教会のあり方に不満を抱きながらもこれに所属し、そのあり方をプロテスタントらしいものへ変えていこうとする動きもありました。これらの改革に見切りをつけた人々が宗教の自由を求め、1630年になるとマサチューセッツのボストンに上陸しました。その数は1000人にも及び、彼らはPuritanと呼ばれ、Plymouthに入植していた分離派と合併してMassachusetts Bay Colonyを形成していきました。脚注*3 1634年にはボルチモア卿がメリーランドを創建し、ここに多くのカトリック教徒たちが移り住みました。
 オランダの植民地
Henry Hudsonがニューヨーク湾に入港したのは1609年のことでした。彼はこの土地を母国オランダのものと主張し、1624年になると次々とオランダ人が入植し始めました。1626年にはオランダ西インド会社がマンハッタン島をわずか24ドルという安い値段でインディアンから購入し、脚注*4ニューアムステルダムを建設しましたが、そのわずか40年後にイギリスに奪取されることになります。

 最終更新日:2004年1月16日(金)
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