vol.1 インディアンの時代
vol.2 植民地時代
vol.3 イギリスからの独立
vol.4 アメリカ合衆国のはじまり
vol.5 西部開拓の時代
vol.6 北部と南部
vol.7 南北戦争
vol.8 合衆国再統一
vol.9 産業革命
vol.10 新移民たち
vol.11 第一次世界大戦
vol.12 繁栄と不況の時代
vol.13 ニューディール政策

 

vol.5 西部開拓の時代


独立後1800年代に入ると、アメリカ合衆国は次々と新しい領土を取得していきました。そのほとんどが諸外国から購入されたもので、多くの開拓者たちが新地を訪れました。

フランスはMississippi川の西側(東側は1783年のパリ条約に基づき合衆国がイギリスより割譲)を所有し、ここをLouisiana Territoryと呼んでいましたが、ヨーロッパ支配という野望のためにヨーロッパ大陸諸国への遠征を繰り返していた当時のフランス皇帝Napoleon Bonaparte(1769-1821)が、軍資金調達のため1803年にここを合衆国に売り渡しました。アメリカ合衆国第3代大統領Thomas Jefferson(在職期:1801-1809)は1,500万ドルという破格の値段(1エーカーあたり3セント)でこの領土を購入(Louisiana Purchase)し、これにより合衆国の領土はほぼ倍に拡大しました。

Thomas Jefferson
(1743-1826)

Thomas Jeffersonは新しく拡大した領土を開拓するため、Meriwether LewisとWilliam Clarkの2人を新地に送り込みました。彼らは、Mississippi川からMissouri川に入り、その上流を目指して西へと向かいました。この時彼らの案内役として重大な役目を果たしたのがSacagawea(サカガウィア)というインディアンの娘でした。一行は現在のNorth DakotaやMontana、更には遠くOregonにまで足を伸ばし、開拓を進めていきました。1805年にはZebulon PikeがLouisiana Territoryの西側を開拓するため、ロッキー山脈に向かってArkansas川を上流に進み、現在のColorado州まで足を伸ばしました。この時発見された巨大な山が現在のPike's Peakです。

一方スペインは、現在のFlorida州にあたる広大な領土を所有していましたが、1819年に合衆国がこれを購入(Florida Purchase)しました。これにより合衆国は大西洋側からロッキー山脈まで領土を拡大しましたが、テキサスは依然としてメキシコの一部でした。

1787年に生まれたSacagawea(Bird Womanの意味)はShoshoni部族のインディアンの娘でした。14歳の時、不運にも敵対していた他部族のインディアンに捕らえられ、その後奴隷としてフランス人貿易商に売られました。Charbonneauという名のフランス人貿易商は後にSacagaweaと結婚し、1804年にLewisとClarkの新地開拓の際に案内役として雇われると、Sacagaweaと幼い息子も同行させて一行を西へと導きました。

SacagaweaはShoshoni部族の領地(現在のMontana州あたり)を知り尽くしていたため、一行がその辺りまで来ると今度は彼女が案内役としての重責を果たしました。Sacagaweaは自らの出身の部族に会い、Shoshoni部族のインディアンたちは一行に食料と馬を与え、彼らが太平洋側へ向かう手助けをしました。更にSacagaweaは、一行がMissouriまで戻るための案内役も務め果たし、LewisとClarkにとってSacagaweaたちは非常に重要な存在でした。実際、LewisとClarkの2人は、道中書き続けていた日記にSacagaweaと赤ん坊のことをほぼ毎日に渡って綴っていたそうです。

現在ではSacagaweaの名は歴史に残り、多くの人々がLewisとClarkの西部開拓に貢献した女性と認め、彼女に因んで名付けられたモニュメントや川、峠道等がたくさん残されています。



Sacagaweaは、Golden Dollar Coinのデザインにも選ばれている。

 最終更新日:2004年1月18日(日)
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