ワシントンDCの気候
ワシントンDCの気候は、日本と同様に四季がはっきりしていますが、日本よりも春と秋が短く、逆に夏と冬は長くなります。緯度的には、宮城県の仙台と同じぐらいです。
春 桜の開花が待ち遠しい季節です。気象条件によって時期は異なりますが、桜のピークは概ね4月初旬ぐらいです。桜が終わると、新緑の美しい季節となります。Dogwood(ハナミズキ)やOakなどの花粉に反応してアレルギー症状を訴える人が多く、この時期はTVでも盛んにアレルギーの薬のCMを見かけます。5月末には早くもプールがOpenし、短い春は終わりです。
夏 非常に気温が高く90F(約32℃)をこえる日が続き、時に100F(約38℃)を上回ることもあります。歴史的にもともとは湿地帯だったこともあってか、湿度も高く不快です。梅雨はありませんが、6月からがOfficial
Thunderstorm Seasonと言われており、特に日中の気温上昇が激しい7〜8月中旬には夕方になると毎日のようにThunderstormが発生します。
Thunderstormは雷を伴う強い雨のことを言います。雨の降り方がゲリラ的で時にはhail(雹)やTornado(竜巻)をもたらし、日本の夕立よりもダイナミックな印象です。特に大きなStormの時はSevere Weather Alertが発令され、TV番組の途中で警報が鳴ることもあります。雷が鳴っている間は、電話やシャワーの使用を控えましょう。またこの時期、Severe
Weather Alertと共にしばし発令されるのがOzone Alertです。日本でいう"光化学スモッグ警報"と同じようなものと考えればいいでしょう。
Ozone Alertは、空気の汚染度を5段階(緑、黄色、オレンジ、赤、紫)に分類して発令されます。紫になることはまれですが、赤(Code Red)が発令されると、自動車の使用を制限するため公共バスの利用を促され、乗車料が無料となります。野外イベントが中止されることもあります。Code Red以上ではお年寄りや子供の長時間の外出は控えたほうがいいでしょう。詳細はTVのローカルニュースやインターネットで確認することができます。
秋 残暑は日本ほど厳しくなく、9月に入った途端に秋らしく感じます。10月入ると木々が少しづつ色づき始めます。Northern
VirginiaやDCのダウンタウンでは10月末前後がピークの様ですが、この頃になると朝晩はめっきり冷え込みます。11月15日前後ぐらいから霜が下り始めますが、11月20日に早くも初雪が降った年もありました。
冬 1シーズンに数回、連邦政府や公立学校がCloseになるほどの雪が降りますが、降雪量自体はそう多いわけではありません。ただ気温が非常に低く、手袋や耳あてなしでの外出はつらいです。99年1月は10年ぶりのアイスストームに見舞われ、各地で停電等の被害が相次ぎましたが、2000年は2月の終わりに半袖でもいいぐらいの暖かい日が続いたときもありました。2003年2月は東海岸一帯が歴史的な大雪に見舞われ、日本のニュース番組でも頻繁に報道されていたことは記憶に新しいでしょう。室内は非常に乾燥するため、加湿器は必需品です。 |
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春は満開の桜が見事
(Tidal Basinにて)
落葉樹が多く紅葉が楽しめる
(I-66 Exit71付近にて)
冬はポトマック川も凍るほど。
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